はじめに
北海道は、美しい自然が残る魅力的な土地です。雄大な山々、清らかな湖沼、そして荒涼とした海岸線。これらの場所には、木々の流れ着いた残り香が、私たちをやすらぎの世界へと誘います。今回は、北海道で流木を拾える場所をご紹介しながら、流木の魅力と活用方法についてお話ししていきます。
川沿いの流木
北海道の清流には、樹木の宝石が散りばめられています。流木は、川の流れに乗って運ばれてきた大自然の贈り物です。
歴船川の流木
大樹町の歴船川は、毎年5月に鯉のぼりが泳ぐ風光明媚な川として知られています。この川沿いには、キャンプ場があり、そこに車を停めれば、橋げたに引っかかった流木を簡単に集めることができます。のこぎりを持参すれば、使える形の流木を確保できるでしょう。
濡れた流木は重いので、丈夫な袋を用意するのがおすすめです。変わった形や模様の流木は、ハンドメイド作家にプレゼントするのに最適です。流木拾いの際は、景色を楽しんだり、近くの人気のパン屋に立ち寄るなど、楽しい思い出を作ることができます。
釣り人の憩いの場
北海道の川沿いは、釣り人の憩いの場としても知られています。釣り人たちは、川の流れを眺めながら、時に流木を拾い集めるのが趣味なのだとか。流木から作られた小物は、釣り人の間でも人気があります。
川の名前 | 所在地 | 流木の特徴 |
---|---|---|
石狩川 | 札幌市 | 大きな流木が多く、家具などに加工されることも |
十勝川 | 帯広市 | 細かな流木が多数、アクセサリー作りに適している |
ダムの流木配布
環境に配慮し、貴重な資源の有効活用を目指す取り組みとして、北海道のダムでは流木の無料配布が行われています。
定山渓ダム
定山渓ダムでは、毎年9月27日(金)と28日(土)の9:30〜16:00に、ダム湖から回収された流木を一般に無料で配布しています。この取り組みは、資源の有効利用とエコロジーの観点から行われているものです。
流木は大雨や台風によってダム湖に流れ込んできた樹木で、ダムの設備に悪影響を及ぼすため、毎年回収・処理されています。詳細な日程はチラシをご確認ください。
滝里ダム
芦別市の滝里ダムでは、ダムに流れ着いた流木を無料で配布する会が開かれています。この流木配布会は、環境配慮の観点から全国のダムで行われており、好奇心と探索欲をかきたてる楽しい体験となっています。
参加者は軍手を着用し、ビニール袋やブルーシートを用意して、様々な形や大きさの流木の中から気に入ったものを選んで持ち帰ることができます。係の方が大きな流木をチェーンソーで切ってくれるなど、参加者の要望にも柔軟に対応しています。
他のダムでの取り組み
北海道の国土交通省開発局が管理するダムでは、毎年以下のダムで流木や流木チップの無料配布が行われています。
- 夕張シューパロダム
- 美利河ダム
- 忠別ダム
- 大雪ダム
- 二風谷ダム
- 留萌ダム
流木は、インテリアやキャンプの薪、流木アートの材料などに利用されており、人気が高いです。流木チップは、防草材やガーデニング材料などに利用されます。各ダム管理事務所に事前に確認する必要があります。
海岸の流木
北海道の海岸は、波によって打ち上げられた流木を拾うことができる場所でもあります。しかし、注意点もいくつかあります。
厚田の海岸
厚田の海岸は、流木を拾うのに最適な場所のようです。この美容室の店主は、9年前から毎日ここで流木を拾っており、それを使って店を経営してきました。店の看板も出さずに続けてこられたのは、この流木が大きな役割を果たしてきたからだと言えます。
店主は、これからは自分のためだけでなく、スタッフのためにも流木を活用していきたいと考えているようです。雨や風の影響で、時には流木を拾えない日もあるそうですが、11月いっぱいが勝負の時期だと話していました。
浜厚真海岸
厚真町の浜厚真海岸は、年間6万人以上もの人が訪れる人気のサーフィンスポットです。しかし、この海岸には流木が漂着し、町では整備を進めてきました。町は、ふるさと納税を活用して流木を利用した看板の設置やトイレの新設など、サーフィンを楽しむ人々にとってより心地よい場所づくりを行ってきました。
震災を経験した後も、この海岸への熱い思いは変わらず、さらなる整備を進めていきたいと考えています。流木をパルプ用のチップにして紙として再利用することで、環境に配慮しつつ、地域の魅力を高めていく取り組みが進められています。
流木の取り扱いについて
北海道の海岸で拾った流木は、返却することはできません。不用意に捨てると、不法投棄となりますので注意が必要です。流木は大切に扱い、適切に処理することが重要です。
アルトリ海岸の流木
有珠町のアルトリ海岸は、「恋人海岸」とも呼ばれる美しい場所です。この海岸には、流木が散在しています。
福田夫妻の活動
福田夫妻は毎日この海岸に出かけ、ゴミ拾いと貝殻探しを行っています。彼らは、この地域の自然を愛し、その保護に尽力しています。過去の戦争の反省から、声を上げることの大切さを学び、自分の意見を大切に培ってきました。そして今も、孫の未来のために、この美しい自然を次世代につなげていきたいと願っています。
流木の朽ち果てるのを待つ
アルトリ海岸の流木は、そのまま朽ち果てるのを待っています。この流木は、次の世代の自然に還元されるのです。時間の経過とともに、流木は徐々に砂に還り、やがて海へと戻っていきます。
この循環は、北海道の自然の尊さを物語っています。私たちは、この自然の恵みに感謝し、大切に守り続けていかなければなりません。
まとめ
北海道には、川沿い、ダム湖、そして海岸と、流木を拾える場所が数多くあります。流木は個性的な形や風合いを持ち、インテリアや手作り品の素材として活用できます。また、その活用を通じて、環境保護にも貢献できます。
流木を拾う際は、ルールを守り、自然を大切にすることが重要です。北海道の自然の恵みに感謝し、後世に残すことができるよう、賢明な利用を心がけましょう。
よくある質問
北海道で流木を拾える場所はどこですか?
p: 北海道には、川沿い、ダム湖、そして海岸と、流木を拾える場所が数多くあります。特に歴船川、石狩川、十勝川などの川沿いや、定山渓ダム、滝里ダムなどのダム湖、そして厚田の海岸やアルトリ海岸が有名です。
流木の活用方法はどのようなものがありますか?
p: 流木は個性的な形や風合いを持っており、インテリアやアクセサリー、手作り品の素材として活用できます。また、流木チップは防草材やガーデニング材料などにも利用されています。流木の活用を通じて、環境保護にも貢献できます。
流木の取り扱いについて注意点はありますか?
p: 北海道の海岸で拾った流木は、返却することはできません。不用意に捨てると、不法投棄となるので注意が必要です。流木は大切に扱い、適切に処理することが重要です。
流木を拾う際に気をつけるべきことは何ですか?
p: 流木を拾う際は、ルールを守り、自然を大切にすることが重要です。例えば、定山渓ダムや滝里ダムでは、毎年流木の無料配布が行われており、参加者は軍手を着用し、ビニール袋やブルーシートを用意して、様々な流木の中から気に入ったものを選んで持ち帰ることができます。流木の活用を通じて、自然の恵みに感謝し、後世に残すことができるよう、賢明な利用を心がけましょう。
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