子育て必見!教育費の平均額を完全ガイド【幼稚園から大学まで】

はじめに

子育てにかかる費用の中で、教育費は大きな割合を占めています。子供の将来を左右する重要な要素でもあるため、早期からの計画的な準備が必須となってきます。本記事では、教育費の平均額を幼稚園から大学までの各段階で詳しく解説していきます。また、教育費を賢く準備するための貯蓄方法や、活用できる支援制度についても紹介します。

幼稚園・保育園の教育費

子供の教育は、幼少期から始まります。幼稚園や保育園の費用は比較的少額ですが、それでも無視できる金額ではありません。

公立幼稚園の平均費用

公立幼稚園の場合、授業料は無償化されていますが、教材費や行事費用、給食費などが別途必要となります。全国平均では、年間約47万円の費用がかかるとされています。

一方、大規模な自治体では独自の支援制度があり、費用が抑えられる場合もあります。例えば東京都の公立幼稚園は、年間16万5千円程度と比較的安価です。

私立幼稚園の平均費用

私立幼稚園の場合、授業料がかかるため費用は高額になります。全国平均では年間約92万円と、公立の2倍近い金額が必要とされています。

ただし、一定の条件を満たすと補助金を受けられる制度があり、費用の一部が軽減されます。また、市区町村や都道府県から独自の支援を受けられる場合もあるので、自治体に確認しておくことをおすすめします。

認可保育園と認可外保育園の違い

0歳児から2歳児の保育料は、認可保育園の場合は無償化されています。しかし、認可外保育園では月額3万円前後の費用がかかります。

また、3歳児以上では、認可保育園の場合は住民税非課税世帯であれば無償化されますが、そうでない場合は月額1万円前後がかかります。一方、認可外保育園では月額3万円前後と高額となります。

小学校の教育費

義務教育である小学校に通う場合、授業料は無償ですが、様々な経費がかかります。支出額は公立と私立で大きな差があります。

公立小学校の平均費用

公立小学校に通う場合、入学準備金、教材費、給食費、PTA会費などで、年間約32万円前後の費用がかかるとされています。

また、習い事や塾、受験対策の費用を含めると、さらに費用は増えていきます。公立小学校を卒業するまでの総額は平均約211万円と試算されています。

私立小学校の平均費用

私立小学校の場合、授業料がメインの出費となるため、年間平均約160万円と高額になります。さらに入学金や施設設備費なども必要です。

卒業までの6年間で総額約1,000万円近くの費用がかかると言われています。一方で、私立小学校は教育環境が充実していることが多く、費用に見合った価値があると考えられています。

中学校の教育費

中学校に入ると、中学受験や高校受験のための費用がかさむようになります。学校の種類により、費用の差が一層大きくなる傾向にあります。

公立中学校の平均費用

公立中学校の場合、授業料は無料ですが、教材費や給食費、行事費などで年間約53万9千円の費用がかかります。

さらに高校受験のための塾代や受験料なども含めると、中学校卒業までの総額は平均約162万円と試算されています。

私立中学校の平均費用

私立中学校の場合、授業料が年間100万円を超える金額となるため、卒業までの総額は約430万円と高額となります。

しかし、名門私立中学への合格を目指す場合は、中学受験のための塾代などで、さらに200万円から300万円の追加費用が必要になることも少なくありません。

中高一貫校の費用

中高一貫校に通う場合、長期的な費用負担が見込まれます。私立の中高一貫校では、6年間で1,000万円を超える費用が必要とされています。

一方、一部の公立中高一貫校では、入学時に数十万円の入学金がかかるものの、授業料は無料または極めて安価となっています。早期からの計画的な貯蓄が重要です。

高校の教育費

高校進学時には、大学受験に向けて費用が大きくかさむ傾向にあります。家計を圧迫しないよう、早めの準備が求められます。

公立高校の平均費用

公立高校の場合、高等学校等就学支援金制度により、授業料は実質無料となっています。しかし、教材費や施設設備費などで年間約51万円の費用がかかると試算されています。

さらに、大学受験のための塾代や家庭教師代、受験料などを含めると、3年間で約154万円の高額な教育費がかかります。

私立高校の平均費用

私立高校の授業料は年間100万円前後と高額です。さらに教材費や施設設備費、食事代などを含めると、年間約105万円の費用がかかります。

3年間の総額は約316万円と公立の2倍以上の費用負担が必要となるため、早期からの教育資金の準備が欠かせません。一部の自治体では私立高校の授業料に対する支援制度もあります。

家庭教師や塾の費用

• 家庭教師: 月額2万円~5万円
• 大手塾: 月額2万円~6万円
• 予備校: 年間20万円~50万円

特に難関大学を目指す場合は、早期から家庭教師や塾、予備校などの追加費用が必要になります。費用は個人の目標や住む地域によって大きく異なります。

大学の教育費

大学進学時は最大の費用負担が待っています。国公立か私立か、文系か理系か、さらに自宅外で生活するかによって費用は大きく変動します。

国公立大学の平均費用

国公立大学の授業料は年間53万円前後と比較的安価ですが、入学金や施設設備費などを含めると、4年間で約230万円~250万円の費用がかかります。

自宅通学の場合、一人暮らしに比べて年間72万円程度の差があり、4年間で290万円前後の費用が見込まれます。奨学金制度を利用すれば、費用を抑えられます。

私立大学の平均費用

私立大学の場合、文系学部で4年間約400万円、理系学部で約550万円の費用がかかるのが一般的です。さらに自宅外で生活する場合は、4年間で約100万円の追加費用が必要となります。

医学部などの長期履修課程になると、国立大学で約350万円、私立大学で約2,000万円~4,000万円と極めて高額になるため、費用プランを立てる必要があります。

大学の奨学金制度

• 給付型奨学金: 返済の必要なし
• 無利子貸与型奨学金: 返済が必要だが利子がつかない
• 有利子貸与型奨学金: 利子付きで返済が必要

家計によっては大学の費用が重荷になる可能性があります。そのため、給付型や無利子貸与型の奨学金を活用することで、費用の負担を軽減できます。

まとめ

子育てにかかる教育費は、公立を選んでも平均約1,000万円、私立を選ぶと平均約2,500万円以上と高額になります。幼少期から計画的に資金を準備することが何よりも重要です。

一方で、国や自治体による様々な教育費支援制度があり、活用すれば費用を大幅に抑えられます。また、預貯金や投資信託、新NISAなどを組み合わせた資金運用も有効な手段です。

子供の将来に向けて、家庭の事情に合わせた最適な教育費対策を立てましょう。それにより子供に質の高い教育を受けさせながら、家計を圧迫しすぎることがなくなります。

よくある質問

公立と私立の教育費の違いは?

公立の場合、年間平均1,000万円程度の費用がかかりますが、私立の場合はその2倍以上の2,500万円以上となります。私立は授業料が高額ですが、教育環境の充実が期待できます。

教育費を節約するには?

国や自治体の支援制度の活用や、預貯金、投資信託、新NISAなどの資金運用を組み合わせることで、教育費の負担を大幅に抑えられます。また、早期からの計画的な貯蓄も重要です。

高額な大学費用はどのように賄えばよいか?

給付型や無利子貸与型の奨学金制度を活用することで、費用を軽減できます。さらに、自宅通学するなどの選択も考えられます。

家庭教師や塾の費用はどのくらいか?

家庭教師は月額2万円~5万円、大手塾は月額2万円~6万円、予備校は年間20万円~50万円程度かかります。特に難関大学を目指す場合は、早期からの追加費用が必要になります。