はじめに
保育園へのお子様の入園は、子育て家庭にとって大きな節目の一つです。保育園の選択や入園手続き、必要な費用など、検討すべき点は多岐にわたります。本記事では、保育園の入園料や保育料の平均金額、無償化制度の概要などについて、詳しく解説していきます。
保育園の種類と選び方
保育園を選ぶ際は、まず認可保育園か認可外保育園かを確認する必要があります。認可保育園は国や自治体から認可を受けた施設で、一定の基準を満たしている点が大きな特徴です。一方、認可外保育園は民間で運営される施設で、認可保育園ほど厳しい基準はありません。
認可保育園の特徴
認可保育園の大きなメリットは、保育料が比較的安価であること、そして国や自治体による運営費補助があるため、保育の質が一定水準以上に保たれていることです。ただし、保育時間が短い、入園が難しいなどのデメリットもあります。
入園の際は、保護者の就労状況や家庭の状況などが考慮され、優先順位が決まります。保育園に空きがない場合は、他の保育園に振り分けられることもあります。
認可外保育園の特徴
認可外保育園は、設備や運営方針、保育時間など、施設独自の特色があります。保育料は認可保育園に比べて高めですが、延長保育や一時預かりなど、多様なサービスを受けられるのがメリットです。
認可外保育園を利用する際は、施設の雰囲気や保育方針、保育士の資格などを確認することが重要です。また、自治体によっては認可外保育園への補助制度もあるので、そういった情報も集める必要があります。
保育園の入園料の平均
保育園の入園料は、施設の種類や自治体、世帯の所得水準によって異なります。おおよその目安としては、認可保育園は月額2万円前後、認可外保育園は3万円から5万円程度が一般的です。
公立保育園の入園料
公立保育園の入園料は比較的安価で、お昼寝用のコットやシーツ、コップなどの準備費用を含めても1万円以内で収まることが多いです。保育料は世帯の所得に応じて決められますが、生活保護世帯や非課税世帯は無料となります。
公立保育園のデメリットとしては、施設が古い、保育時間が短いなどが挙げられます。一方で、保育士の雇用が安定しており、保育の質が高いことが期待できます。
私立保育園の入園料
私立保育園の入園料は、指定のカバンや帽子、スモックなどを購入する必要があるため、多くても5万円程度とされています。保育料は施設によって異なりますが、公立に比べて高めの設定になっています。
その一方で、私立保育園には様々な特色があり、延長保育やイベントなど、充実したサービスを受けられるのがメリットです。アットホームな雰囲気や教育方針に合う施設を選ぶことができるでしょう。
保育料の無償化制度
2019年10月から「幼児教育・保育の無償化」制度がスタートしました。この制度により、3歳から5歳の子どもと、生活保護世帯や非課税世帯の0歳から2歳の子どもについては、保育料が無料となりました。
認可保育園の無償化
認可保育園を利用する場合、3歳から5歳児の保育料は全額無償化されます。0歳から2歳児は、住民税非課税世帯のみ無償化の対象となります。多子軽減措置などの他の制度と併せて利用できます。
ただし、給食費や行事費、延長保育料などは無償化の対象外です。また、無償化の上限額が設定されているため、高額な施設を利用する場合は一部を自己負担する必要があります。
認可外保育園の無償化
認可外保育園でも、認定を受けることで一定額までの無償化が適用されます。具体的には、0歳から2歳児は月額42,000円まで、3歳から5歳児は月額37,000円までが無償化の対象となります。
ただし、認可外保育園の場合、設備やサービスの内容によって保育料が無償化の上限額を上回ることがあります。自治体の補助制度なども確認しておくことが重要です。
保育料の平均金額
保育料は、認可保育園か認可外保育園か、そして各施設や世帯の状況によって大きく異なります。おおよその目安としては以下の通りです。
認可保育園の保育料
- 0歳児: 月額20,000円~40,000円程度
- 1~2歳児: 月額20,000円~50,000円程度
- 3~5歳児: 無償化により実質0円
保育料は世帯の所得に応じて決められるため、詳細は自治体の基準を確認する必要があります。多子世帯やひとり親世帯には軽減措置があります。
認可外保育園の保育料
- 0歳児: 月額37,100円(平均)
- 1~2歳児: 月額37,000円(平均)
- 3歳児: 月額26,600円(平均)
- 4歳以上児: 月額23,100円(平均)
認可外保育園は施設ごとに保育料が異なるため、事前に確認が不可欠です。一部の自治体では、認証保育所への補助制度があります。
まとめ
保育園の入園料と保育料は、施設の種類や自治体、世帯の状況によって大きく変動します。認可保育園の方が比較的低額ですが、入園が難しい面もあります。認可外保育園は多様なサービスが受けられる一方、保育料が高めになる傾向にあります。
保育料の無償化制度を活用することで、経済的な負担を軽減できますが、給食費や行事費などは別途必要となります。入園を検討する際は、自治体の情報を確認し、施設の特色や家庭の事情に合わせて総合的に判断することが大切です。
よくある質問
保育園の入園料はどのくらいかかりますか?
保育園の入園料は施設の種類や自治体によって異なりますが、認可保育園は概ね2万円前後、認可外保育園は3万円から5万円程度が一般的です。公立保育園の入園料は比較的安価で、1万円以内に収まることが多いです。
保育料はどのくらい必要ですか?
保育料は認可保育園と認可外保育園で大きく異なります。認可保育園の保育料は世帯の所得に応じて決まり、3歳から5歳児は無償化されています。一方、認可外保育園の保育料は施設によって異なりますが、0歳児が月平均37,100円、4歳以上児が月平均23,100円程度となっています。
保育料の無償化制度とはどのようなものですか?
2019年10月から始まった「幼児教育・保育の無償化」制度により、3歳から5歳児の保育料が全額無償化されています。また、生活保護世帯や非課税世帯の0歳から2歳児の保育料も無償化の対象となっています。ただし、給食費や延長保育料などは無償化の対象外です。
認可外保育園の無償化はどのように適用されますか?
認可外保育園の場合、0歳から2歳児は月額42,000円まで、3歳から5歳児は月額37,000円までが無償化の対象となります。ただし、認可外保育園の保育料が無償化の上限額を超えることもあるため、自治体の補助制度の情報も合わせて確認が必要です。
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