【医師監修】乳児のかぶれに効く薬と対処法!おむつかぶれから湿疹まで完全ガイド

skincare 子育て

はじめに

赤ちゃんの肌は大人の半分ほどしか厚くなく、様々な外的刺激に対してバリア機能が不十分です。特に夏場の汗っかきな赤ちゃんは、おむつかぶれやあせもといった肌トラブルを起こしやすくなります。本日は、乳児の代表的な肌トラブルであるおむつかぶれと湿疹について、原因・対処法・予防策などを詳しくお話しさせていただきます。

おむつかぶれの原因と症状

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おむつかぶれは乳児の代表的な肌トラブルの一つです。その主な原因と症状について解説します。

おむつかぶれの主な原因

乳児のおむつかぶれが起こる主な原因は以下の通りです。

  • 長時間のおむつ使用による肌のムレやかぶれ
  • 尿や便による肌への刺激
  • 下痢による肌への過剰な刺激
  • 新生児や低月齢児の未熟な角質層のバリア機能

おむつかぶれの主な症状

おむつかぶれの主な症状は以下のとおりです。

  • 肛門周りの赤み
  • かゆみ
  • ヒリヒリとした痛み

症状が重くなると、発疹や水疱ができたり、皮膚が剥がれたりする可能性もあります。症状が悪化した場合は、早めに医師に相談することが重要です。

おむつかぶれの予防とホームケア

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おむつかぶれは予防が何より重要です。適切なホームケアを行うことで、おむつかぶれを未然に防ぐことができます。

おむつかぶれの予防法

おむつかぶれを予防するためには、以下の点に気をつける必要があります。

  • おむつを適切な頻度で交換する
  • おしりを優しく拭き、過剰な摩擦を避ける
  • 皮膚を清潔に保つ
  • 皮膚を乾燥させる

ホームケアの方法

おむつかぶれの症状が軽い場合は、ホームケアで対処できます。おむつかぶれのホームケアには「清潔・乾燥・保護」が重要なポイントです。

  1. おむつを取り替え、おしりを洗い流す
  2. おしりをよく乾燥させる
  3. 赤ちゃん用のクリームやワセリンで肌を保護する

ホームケアでも改善が見られない場合は、医師に相談しましょう。

おむつかぶれの治療

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おむつかぶれの症状がひどい場合は、医療機関を受診し適切な治療を受ける必要があります。おむつかぶれの主な治療法をご紹介します。

皮膚保護外用薬

おむつかぶれの軽い症状には、皮膚を保護する外用薬が処方されます。代表的な薬剤には以下のようなものがあります。

  • 酸化亜鉛油性クリーム
  • 亜鉛華軟膏
  • ワセリン

これらの薬剤は、皮膚を保護し乾燥を防ぐ働きがあります。ホームケアとあわせて使用することで、症状の改善が期待できます。

非ステロイド外用薬

おむつかぶれの炎症がある程度強い場合は、非ステロイド系の外用薬が処方されることがあります。

薬剤名 特徴
フラジオマイシン軟膏 抗真菌・抗菌作用があり、かゆみや炎症を抑える
クリンダマイシンゲル 抗菌作用があり、感染を防ぐ

これらの薬剤は、炎症を抑える効果があり、おむつかぶれの改善に役立ちます。

ステロイド外用薬

おむつかぶれの症状が重い場合は、ステロイド外用薬が処方されることがあります。ステロイド剤は、抗炎症作用が強力で早期の改善が期待できる一方、副作用のリスクも高くなるため、医師の指示に従って適切に使用することが重要です。

主なステロイド外用薬には以下のようなものがあります。

  • ヒドロコルチゾン酢酸エステル
  • フルオシノニド
  • ベタメタゾン吉草酸エステル

ステロイド外用薬は、炎症の程度に応じて強さを変える必要があり、医師が適切なものを選んで処方します。症状が改善したら速やかに外用薬を中止し、保湿剤に切り替えることが推奨されています。

乳児の湿疹とその対処法

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乳児の湿疹は、おむつかぶれ以外にも様々な種類があり、適切な対処が必要です。代表的な乳児湿疹とその対処法について解説します。

乳児湿疹の種類と症状

乳児によく見られる湿疹には以下のようなものがあります。

湿疹の種類 主な症状
乳児脂漏性湿疹 黄みがかったカサブタ、カサカサ
アトピー性皮膚炎 かゆみ、発赤、水疱
接触性皮膚炎 赤み、かゆみ、発疹

乳児の湿疹は、症状や広がり方が多様なため、原因を正しく特定することが大切です。

湿疹に対する一般的な対処法

湿疹の対処法としては、以下のようなことが一般的に行われます。

  1. 清潔にする
  2. 保湿する
  3. かゆみがある場合は、かゆみ止め外用薬を使う
  4. 炎症がある場合は、弱いステロイド外用薬を使う

症状が改善しない場合は、皮膚科を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

まとめ

乳児の肌は大人よりも敏感で、外的刺激を受けやすいため、様々な肌トラブルに見舞われがちです。おむつかぶれや湿疹は、適切なホームケアと治療を行うことで未然に防ぐことができます。ただし、症状が改善しない場合は、早めに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。乳児の健やかな成長のためにも、肌トラブルへの対処は欠かせません。本日の内容を参考に、お子さまの健やかな肌作りに役立ててください。

よくある質問

おむつかぶれの主な原因は何ですか?

長時間のおむつ使用による肌のムレやかぶれ、尿や便による肌への刺激、下痢による過剰な刺激、新生児や低月齢児の未熟な角質層のバリア機能などが主な原因とされています。

おむつかぶれの症状にはどのようなものがありますか?

肛門周りの赤みやかゆみ、ヒリヒリとした痛みなどが主な症状で、症状が悪化すると発疹や水疱ができたり、皮膚が剥がれたりする可能性もあります。

おむつかぶれの予防と対処法はどのようなことですか?

おむつを適切な頻度で交換する、おしりを優しく拭いて過剰な摩擦を避ける、皮膚を清潔に保ち乾燥させることが重要です。症状が軽い場合は、洗浄やクリームによるホームケアで対処できますが、症状が改善しない場合は医師に相談することが推奨されています。

乳児湿疹の種類と対処法はどうなっていますか?

乳児によくみられる湿疹には、乳児脂漏性湿疹やアトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎などがあり、症状や広がり方が多様なため原因を正しく特定することが重要です。湿疹に対する一般的な対処法としては、清潔にする、保湿する、かゆみがある場合は外用薬を使う、炎症がある場合は弱いステロイド外用薬を使うなどが挙げられます。

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